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映画レビュー

ONE PIECE FILM RED

海賊王に俺はなる! ヒルズです

今日は先週土曜日に公開されて大反響となっている「ONE PIECE FILM RED 」をレビューします!

「ONE PIECE FILM RED 」
日本公開日:2022/8/6
監督:谷口悟朗
キャスト:田中真弓
池田秀一

あらすじ

世界で最も愛されている歌手、ウタ。素性を隠したまま発信するその歌声は“別次元”と評されていた。そんな彼女が初めて公の前に姿を現すライブが開催される。色めき立つ海賊たち、目を光らせる海軍、そして何も知らずにただ彼女の歌声を楽しみにきたルフィ率いる麦わらの一味、ありとあらゆるウタファンが会場を埋め尽くす中、今まさに全世界待望の歌声が響き渡ろうとしていた。物語は、彼女が“シャンクスの娘”という衝撃の事実から動き出す。「世界を歌で幸せにしたい」とただ願い、ステージに立つウタ。ウタの過去を知る謎の人物・ゴードン、そして垣間見えるシャンクスの影。音楽の島・エレジアで再会したルフィとウタの出会いは12年前のフーシャ村へと遡る。
「ONE PIECE FILM RED」公式サイトより)

見どころ① シャンクスの娘、ウタ

“RED”と聞けば、『ONE PIECE』のファンの方は真っ先に“赤髪のシャンクス“を思い浮かべることでしょう。主人公モンキー・D・ルフィの命を救い、海賊を目指すきっかけになった、いわば師匠のような存在。しかし、本編では未だ活躍の場が与えられておらず、その強さはベールに包まれています
そこで満を辞して公開されたのが、本作『ONE PIECE FILM RED』です。ついにシャンクスの物語が描かれる!と思いきや、シャンクスは終盤まで出てきません。予告を見た方はご存知だとは思いますが、本作の主人公は“シャンクスの娘“ウタです。
天性の歌声を持ち、世界中にファンを抱える歌手のウタは、かつて音楽の島として栄えたエレジアで大規模ライブを開催します。麦わらの一味はもちろん、海賊、海軍、一般人、多くの人々が会場へ押し寄せ、ライブ中継で世界中を熱狂の渦に巻き込みます。「世界を歌で幸せにしたい」と願い、魅惑の歌声を届けるウタですが、実は世界を危険に晒すほどの大きな野望を抱いているのでした・・・
ウタの声優は名塚佳織さん。そして、歌唱パートは今をときめくadoさんが務めています。歌唱シーンは圧巻、adoさんの歌声は力強く、まるで本当のライブを見ているかのよう。adoさんのファンの方はもちろん、幅広い世代の方が魅了されること間違いなしです。

見どころ② 大迫力の親子ゲンカ

本作は”壮大な親子喧嘩”です。大好きで尊敬し続けた父に裏切られたウタと娘の過ちを正そうと正面からぶつかるシャンクス。『ONE PIECE』では様々な親子関係―血縁関係があるなしに限らず―が描かれてきましたが、本作のシャンクスとウタの関係は、それらに匹敵するほど、愛情に包まれており、情熱的で、とても魅力的です。
もちろん戦闘シーンも迫力満点。ルフィ率いる麦わらの一味とシャンクス率いる赤髪海賊団の共闘。本編において、ルフィは「一人前になるまで会わない」という約束をシャンクスとしています。そして、本作でも2人が会うことはありません。しかし、共闘するのです。ではどのような形で共闘するのか。それは物語の核心に触れる部分なので、見てのお楽しみということで。

おわりに

本作は原作者尾田栄一郎氏が参加した『ONE PIECE』映画5作目になります。高クオリティ・高評価を得た前4作にも負けず劣らず、見応え抜群。2022年夏渾身の一作です。