楽ブログRakufilm Laboratory
   
   
映画レビュー

第94回アカデミー賞発表!〜「ドライブ・マイ・カー」おめでとうございます!〜

今日はアカデミー賞の発表がありましたね!そわそわで仕事が手につかなかったさくらです。
本日のレビューではアカデミー賞の結果を一挙にお伝えしていこうと思います!


作品賞

「コーダあいのうた」
日本公開日:2022/1/21
監督:シアン・ヘダー
キャスト:エミリア・ジョーンズ
フェルディア・ウォルシュ=ピーロ
マーリー・マリトン
トロイ・コッツァー

初めてのApple TV+配給映画の受賞!劇場及び配信サービスで公開されています。(絶賛上映中です)!
聴覚障害を患う家族を持つ主人公の物語に対し、会場からは手話による拍手が送られました。

監督賞

ジェーン・カンピオン
作品名:「パワー・オブ・ザ・ドッグ」
日本公開日:2021/11/19
キャスト:ベネディクト・カンバーバッジ
キルスティン・ダンスト
ジェシー・プレモンス
コディ・スミット=マクフィー

作品賞、主演男優賞など今回アカデミー賞に最多12部門にノミネートされ、LGBTQの問題を含め様々な観点で話題になっていた本作。監督ジェーン・カンピオン氏が監督賞を受賞!

主演男優賞

ウィル・スミス
作品名:「ドリームプラン」
日本公開日:2022/2/23
監督:ライナルド・マルクス・グリーン
キャスト:ウィル・スミス
アーンジャニュー・エリス
サナイヤ・シドニー
デミ・シングルトン

主演男優賞は3度目のノミネートにしてついに受賞を果たしたウィル・スミス!さくらはとっくに受賞しているものだと思っていて驚きました。「ドリームプラン」は天才テニスプレイヤーのウィリアムズ姉妹と彼女たちを支える父の物語で、予告で「主演男優賞確実!」と宣伝していましたが、見事に射止めました。
受賞のスピーチはその前に起きた事件も含め、非常に胸を打つ感動的なスピーチでした。

 

主演女優賞

ジェシカ・キャステイン
作品名:「タミー・フェイの瞳」
日本公開日:2022/2/2(Disney+)
監督:マイケル・ショウォルダー
キャスト:ジェシカ・チャステイン
アンドリュー・ガーフィールド

主演女優賞を受賞したのは「タミー・フェイの瞳」からジェシカ・チャステイン氏!「IT」(2019)ではべバリーを演じてらっしゃいましたね。本作は日本では劇場公開がありませんでしたが、2/2からDisney+で独占配信されています。

助演男優賞

トロイ・コッツァー
作品名:「コーダあいのうた」
日本公開日:2022/1/21
監督:シアン・ヘダー
キャスト:エミリア・ジョーンズ
フェルディア・ウォルシュ=ピーロ
マーリー・マリトン
トロイ・コッツァー

作品賞を受賞した「コーダあいのうた」は助演男優賞、そして脚色賞の三冠をとりました。トロイ・コッツァー氏は自身も聴覚障害者であり、本作では聴覚障害を持つ父を演じています。

助演女優賞

アリアナ・デボーズ
作品名:「ウエスト・サイド・ストーリー」
日本公開日:2022/2/11
監督:スティーブン・スピルバーグ
キャスト:アンセル・エルゴート
レイチェル・ゼグラー
アリアナ・デボーズ
デヴィッド・アルヴァデス

助演女優賞には本ブログでレビューした「ウエスト・サイド・ストーリー」からアニタ役のアリアナ・デボーズが輝きました!彼女はクイアであることを公表しており、スピーチでもこの点に触れています。

脚本賞

「ベルファスト」
日本公開日:2022/3/25
監督:カトリーナ・バルフ
キャスト:ジュディ・デンチ
ジェイミー・ドーナン
キアラン・ハインズ
ジュード・セル

日本では公開されて間もない映画「ベルファスト」が脚本賞に輝きました!98分と比較的短い作品で、監督自身の半自伝的作品と言われています。家族と故郷、人生賛歌の物語です。

脚色賞

「コーダあいのうた」
日本公開日:2022/1/21
監督:シアン・ヘダー
キャスト:エミリア・ジョーンズ
フェルディア・ウォルシュ=ピーロ
マーリー・マリトン
トロイ・コッツァー

「DUNE デューン 砂の惑星」「ドライブ・マイ・カー」を抑え、脚色賞も「コーダあいのうた」が受賞。下敷きとなっているのは2014年公開のフランス映画「エール!」です。
さくらはまだどちらも見ていなくて滝汗なので急いで見ようと思います。

国際長編映画賞

「ドライブ・マイ・カー」
日本公開日:2021/8/20
監督:濱口竜介
キャスト:西島秀俊
三浦透子
岡田将生

受賞を期待されていた「ドライブ・マイ・カー」は国際長編映画部門で受賞。この部門では邦画は「おくりびと」以来の受賞となります。本作もこのブログでレビューしてますので、ぜひご覧ください!

撮影賞

「DUNE デューン 砂の惑星」
日本公開日:2021/10/15
監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ
キャスト:ティモシー・シャラメ
レベッカ・ファーガソン
オスカー・アイザック

今年度オスカー最多受賞は見事6冠を獲得したこちら、「DUNE デューン 砂の惑星」です。撮影監督を務めたのはオーストラリアの撮影監督グレーグ・フレイザー氏。なんと現在公開中「ザ・バッドマン」の撮影もこの方が務められています。

編集賞

「DUNE デューン 砂の惑星」
日本公開日:2021/10/15
監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ
キャスト:ティモシー・シャラメ
レベッカ・ファーガソン
オスカー・アイザック

編集賞も同じくこの作品。本作の編集技師はジョー・ウォーカー氏。「メッセージ」や「ブレードランナー2049」の編集もされていた方です。

視覚効果賞

「DUNE デューン 砂の惑星」
日本公開日:2021/10/15
監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ
キャスト:ティモシー・シャラメ
レベッカ・ファーガソン
オスカー・アイザック

こちらもデューン。砂の惑星の迫力あるCGが視覚効果賞を受賞しました。視覚効果スーパーバイザーを務めたポール・ランバート氏は「ブレードランナー2049」「ファーストマン」でも同賞を受賞しています。

美術賞

「DUNE デューン 砂の惑星」
日本公開日:2021/10/15
監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ
キャスト:ティモシー・シャラメ
レベッカ・ファーガソン
オスカー・アイザック

本作のプロダクション・デザイナーを務めたパトリス・ヴァーメット氏は「メッセージ」を含む4作品で過去に監督と組んだことがあり、本作は5作目になります。「メッセージ」の際にもアカデミー賞にノミネートされていたが、この時は惜しくも受賞を逃しました。

衣裳デザイン賞

「クルエラ」
日本公開日:2021/5/27
監督:クレイグ・ギレスピー
キャスト:エマ・ストーン
エマ・トンプソン
ジョエル・フライ

公開当時から衣裳が話題になっていた「クルエラ」が衣裳デザイン賞を受賞!コスチューム・デザイナーのジェニー・ビーヴァン氏は「クルエラ」イメージという革ジャン姿で登場。とってもかっこいいです。

メイク&ヘア賞

「タミー・フェイの瞳」
日本公開日:2022/2/2(Disney+)
監督:マイケル・ショウォルダー
キャスト:ジェシカ・チャステイン
アンドリュー・ガーフィールド

「タミー・フェイの瞳」は実在の人物タミー・フェイをジェシカ・チャステインが演じましたが、その変貌ぶりは映画公開前から大きな話題になっていました。

音響賞

「DUNE デューン 砂の惑星」
日本公開日:2021/10/15
監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ
キャスト:ティモシー・シャラメ
レベッカ・ファーガソン
オスカー・アイザック

音響も「DUNE デューン 砂の惑星」が受賞しました。本作は架空の生命のリアルな音が創造されています。

作曲賞

「DUNE デューン 砂の惑星」
日本公開日:2021/10/15
監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ
キャスト:ティモシー・シャラメ
レベッカ・ファーガソン
オスカー・アイザック

作曲賞も本作。現在最も有名な映画音楽作曲家の一人、ハンス・ジマー氏の作曲です。「ブラックレイン」「ライオンキング」「パイレーツ・オブ・カリビアン」「ダークナイト」・・・幅広いジャンルの映画について美しいサウンドを手がけてこられた巨匠というイメージでしたが、調べたところ御歳いまだ64歳という若さに驚きました!この先もまだまだハンス氏の映画音楽が聞けるかと思うと本当に幸せです。

主題歌賞

「007/ノー・タイム・トゥー・ダイ」
日本公開日:2021/10/8
監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ
キャスト:キャリー・フクナガ
ダニエル・クレイグ
レア・セドゥ
ラミ・マレック

主題歌賞には「007/ノー・タイム・トゥー・ダイ」よりビリー・アイリッシュの「No time to die」が輝きました。会場のビリーの真っ黒なドレスがとっても素敵でしたね!
「007/ノー・タイム・トゥー・ダイ」もレビューを書いていますので(ヒルズさんが)、ぜひご一読ください!

長編ドキュメンタリー映画賞

「サマー・オブ・ソウル」
日本公開日:2021/8/27
監督:アミール・クエストラブ・トンプソン
キャスト:スティービー・ワンダー
B・B・キング
フィフス・ディメンション
ステイブル・シンガーズ

1969年の黒人音楽の祭典をまとめたドキュメンタリー映画「サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)」が受賞。

短編ドキュメンタリー映画賞

「The Queen of basketball」
日本公開日:2021/6/10
監督:ベン・プラウドフット
キャスト:ラリー・バード

女性バスケットボールプレイヤーのルシア・ハリス氏を捉えた22分のドキュメンタリー映画。

短編実写映画賞

「The long goodbye」
監督:アニル・カリア
キャスト:リズ・アーメッド
ニキータ・チャーダ
スダ・ブシャール

移民問題を扱ったイギリス・オランダの合作映画です。本編わずか12分、なんとYoutubeで視聴できます。

長編アニメーション映画賞

「ミラベルと魔法だらけの家」
日本公開日:2021/11/26
監督:バイロン・ハワード
ジャリッド・ブッシュ
キャスト:ステファニー・ベアトリス
ダイアン・レグロ
ウィルマー・バルデラマ

ディズニーの配信映画。現在もDesney+から視聴できます。

短編アニメーション映画賞

「The Windshield Wiper」
監督:Leo Sánchez
Alberto Mielgo
キャスト:エボニー・アダムス

「愛とは何か」について問う15分の短編アニメ。

おわりに

今年のアカデミーではサニー千葉氏、和田エミ氏の両名の追悼がありました。
また、婚約者を伴ったクリステン・スチュアート氏、美しい黒のドレスのアニャ・テイラージョイ、ビリー・アイリッシュ。三つ編みの素敵なジェイソン・モモア氏、技術賞の受賞をSNSで随時お知らせし続けてくれたデル・トロ監督、多くの見所の中で、話題をかっさらっていったウィル・スミス氏のビンタ・・・。

結果や過程、取り仕切りなど多くのことに批判も寄せられましたが、それだけ多くの人が「映画」というものに真剣な熱意を注いでいると思うと、さくらは今日も感無量です。世界って素晴らしいですね。