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映画レビュー

呪詛 〜恐怖の深淵〜

三連休で観ちゃいましたよ・・・台湾に行きたいさくらです

本日は公開と同時にSNSで大反響を生んだ台湾初のNetflix映画「呪詛」をレビューします!
公開以来ずっとNetflixのランキング首位を独走する本作。禍々しい感想ばかりが目に止まりあまりの話題性の高さにそわそわしておりましたが、期待値をがっつり高めてみても大正解!さくら的には人生のベストに入るレベルのホラーでした

「呪詛」
日本公開日:2022
監督:ケヴィン・コー
キャスト:ツァイ・ガンユエン
カオ・インシュアン

あらすじ

かつてある宗教施設で禁忌を破り、呪いを受けたリー・ルオナン。そして6年後、あの時の呪いが今度は自分の娘に降りかかったと知り、必死で我が子を守ろうとするが…。

Netflix 「呪詛」公式より)

見どころ① モキュメンタリー風ホラー

さくらはこのテイストに弱い。モキュメンタリーホラーに弱い。コンジアムもそうでしたが、パラノーマルアクティビティなど、リアル感の強いホラーって恐怖増し増しですよね。この「呪詛」はずっと「なんで撮ってるの?!」「なんで見せてくるの?!」というのがイマイチわからない分、そこはややマイルドに観れていたのですが、最後にちゃんとこの「なぜ」も解き明かされるのでご安心を。
本作のすごい!と感じた点は、何と言っても「絶対やばい」の空気を常に張り付くしているところです。それも恐怖の直接的対象物を出さずして、「見たくない」と強く感じる嫌〜な空気作りがものすごくうまいと感じました。普段ホラーをよく見る人の方がこの「今にも来そう」な空気を敏感に察して恐怖を感じやすいのではないでしょうか?とにかく、こんなにも5分が長いホラーは初めて見たと思うほど全てのシーンが緊張感の連続!正直疲れます。でも、そのぐらい「ホラー」としての完成度が高い作品です!
あと、恐怖の対象は人それぞれなので色々だとは思うのですが、痛いもグロいも気持ち悪いも汚いも全部入っています。全方位に固められたホラーで逃げ場がない。強いて言うなれば登場人物の感情や関係性がもっと丁寧に描かれていれば、より「恐怖」だけではなく映画としての楽しみが増えたように感じられますが、恐怖に全てを振り切っている分、本当に怖かったです。すごい映画です。

見どころ② 参加型ホラー

「怖すぎるから一人でも多くの人に見てもらいたい」「見た記憶を消したい」などなどさくらもたくさんのレビューを読んでから挑んだのですが、中でもこの「参加型ホラー」という単語は一体なんのこと?と強く興味を惹かれました。で、観て納得なんです。参加体験型ホラー。第四の壁をぶち抜いてくる華麗な手腕を見せるクライマックスは、まさに絶賛の評価を受けるに値すると感じます。レビューはさておき、映画の構成そのものが徐々に徐々に深淵に迫っていく構成になっており、若干分かりにくさもあるものの伏線回収がお見事です。
気づくと作中に取り込まれている、それをホラー映画でやられるとたまったもんじゃないなということに気づきました。安心して息のつける瞬間を望んで「終わり」を待っていたのに…ラスト、みんなが言っていたのはこういうことか!という納得と恐怖を覚えます!是非観てみてください!

おわりに

さくらはそこそこホラー耐性?あるつもりだったのですが、へし折られました。恐怖という一点で捉えるならば、大優勝の一作です。嫌いな人や大嫌いな人に見せることを強くお勧めします。ホラー映画という点で言えば、間違いなく傑作。観て損はない!と言い切りたいのですが・・・それは観てのお楽しみ。
それではみなさん、ご唱和ください。オッホーシオンイー・・・