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映画レビュー

レゴバットマン ザ・ムービー〜新作公開前カウントダウン企画その4〜

黒__良いブログは黒で始まる___ さくらです!
大大大好きなDCの、大大大好きなヒーロー バッツィこと「バットマン」の新作が来る3月11日公開!ということで、勝手にカウントダウン企画を、誠に勝手ながら、やらせていただいております。

今日はちょっと変化球ということで、「レゴバットマン ザ・ムービー」(2017)をレビューしたいと思います。

「レゴバットマン ザ・ムービー」(2017)
日本公開日:2017/4/1
監督:クリス・マッケイ
キャスト:ウィル・アーネット
ザック・ガリフィアナキス
マイケル・セラ

あらすじ

ゴッサム・シティは今日も大波乱。でも孤独なヒーローバットマンの活躍で一安心。そんなバットマンの元にお調子者の孤児ロビンが転がり込んできてバットマンの平穏な日々が台無しに!
そんな中、悪の帝王ジョーカーが宇宙に閉じ込められていた悪者たちを脱獄させてしまう!果たしてバットマン一行はゴッサムシティを守れるのか?!

 

 

見どころ ①レゴでやる意味あるの?

まずレゴの映画ってなんなんだと。わざわざレゴでやる意味あるの?と、にわかには信じがたいものを小馬鹿にしながら見る気持ちで見はじめ、あっという間にのめりこみました。思えば初めて見たのは機内だったのですが、あまりの面白さに観終わってそのままリピートし、帰国後もレンタルショップでレンタルし、地上波はリアタイして録画もし、録画も何度も見返してきた挙句、バットマン好きに限らず色んな人々に布教してきました。そのくらい好きな作品です。まだ見ていない方はどうか騙されたと思って一度見て欲しい

バットマン史上最もギャグテイストが強く、自身のネタ含め「ありなの?!」というようなパロディネタがふんだん。これがレゴの力なのだろうか・・・MCUならに、レゴシネマティックユニバース、LCUがあるのでしょうか。もはやDCという枠も超えてありえないほどの豪華キャラの夢の共演!もちろん、全員レゴですが(笑)出し惜しみ一切なし、オールスター出しつくしセール。面白くないわけがないんです。
大事なことですが、ギャグが全然滑ってないんですよ。結構きついステレオタイプへのいじりもたくさんあるんですけど、可愛い〜で許容できてしまう。何と言ってもビジュアルがおもちゃですから。動きのコミカルさ、少ないながらに豊かな表情、そしてキレッキレのギャグ。これだけでもうとっても面白い超名作です。
そして最後の大オチ!え〜そんなことして良いの?!というメタいレゴ使いに驚嘆。

レゴでやる意味があった!なんだこれは?!新しい!単純にストーリーも見事だったけど、「レゴ」という素材を見事に使いこなしている!驚異の映画です。

本作の見どころ ②キャラクタ〜〜!

キャラの理解が凄まじい。見たかったGOTHAMの「全て」がここに詰まっていました。
基本ギャグテイストなので、それぞれのキャラの既成のキャラ設定が一部誇張気味に描かれているんですが、それさえもちゃんと魅力的に映る。バットマンに至ってはキャラ崩壊注意どころの騒ぎではないのだが、絶妙にわかるポイントを押さえているだけに逐一トキメキが止まらないんです!
バットマンだけならわかるのですが、全キャラ。ジョーカー、ロビン、アルフレッド、バットガール、ハーレイクイーンまで、とにかく全てのキャラの内面的造形理解がお見事としか言いようがない。全てのキャラが個性的で、誰も憎めないところがすごい。嫌だなと思うキャラクターが一切いない。キャラクター一人一人への深い理解と愛を感じられる。
そして何と言ってもバッツィとジョーカーの関係性が素晴らしい。まず、バットマンの理解が素晴らしいのだ。あらゆるコメディ要素に埋もれてしまっているが、ブルースウェインという一人の人間がバットマンというヒーローであるために抱え続けた内面的苦悩を非常に深く抉る作品であり、その点についてロビンはもちろん、バーバラ、そして何と言ってもジョーカーまでもが、ギャグテイストながらに手を差し伸べてくれる優しい映画なのだ。バットマンのことを世界一好きな人が集まって作った映画じゃないかと、さくらは確信している。

 

おわりに

そんなに活躍シーンがあるわけではありませんが、本作にも出るんですよ。ええ、もちろん。序盤は本当にオールスター登場するので。知らないキャラまでいるほどに。ええ。そうです。、リドラーが登場します。
結構若い紳士のようなキャラデザがちょっと新鮮なので、ぜひいろんな世界のリドラーと見比べてみてください!