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映画レビュー

バットマン リターンズ〜新作公開前カウントダウン企画 その2〜

猫もペンギンも好きです さくらです!
大大大好きなDCの、大大大好きなヒーロー バッツィこと「バットマン」の新作が来る3月11日公開!ということで、勝手にカウントダウン企画を、誠に勝手ながら、やらせていただいております。

昨日に引き続きティム・バートン監督のバットマンシリーズから、「バットマン リターンズ」をレビューしたいと思います。
悩んだのですが、どうしてもレビューしたい欲に勝てませんでした。

「バットマン」(1989)
日本公開日:1992/7/11
監督:ティム・バートン
キャスト:マイケル・キートン
ミシェル・ファイファー
ダニー・デヴィート

あらすじ

悪がはびこるゴッサム・シティーで、次々と悪者を退治するヒーロー、バットマン。その正体を突き止めようと、報道カメラマンのビッキーは、記者ノックスを引き連れ取材を開始する。一方バットマンは化学工場を襲った悪者ジャックと対決し、ジャックは廃液の毒の中に落ち死亡……したかに思われたが、ジョーカーとして蘇る!真っ白な顔に不気味な笑みがはりついたジョーカーは、バットマンへの復讐に燃えるのだった
WB公式より)

 

 

見どころ ①キャットウーマン

かっわいいんですよね・・・ミシェル・ファイファーのキャットの衣裳が・・・狂気的で色っぽくてそのくせキュートで。
お部屋も可愛いんですよ。ピンクのネオンで文字を飾るセンス。一人暮らしの社会に疲れたお姉さんてこんな可愛いお部屋に住めるの?!と子供ながらに憧れを抱いたものですが、大人になってみると部屋に装飾としての照明を置くなどなかなか手の届かない夢ということがよくわかりました。「Hello」の伏線には思わずキュンとしちゃいますね。
で、キャットといえばブルース・ウェインことバッツィとの駆け引き。このキャットももうとにかく可愛いんですよ。攻める肉食系女子。古今東西の猫のことわざを入れた誘い文句がまたおしゃれで、ブルース・ウェインの返しもおしゃれで・・・。
キャットも単独映画が複数作られ、「ダークナイト」ではかのアン・ハサウェイが演じるなど、非常に人気の高いキャラクターです。
そしてどのキャットもまた異なる持ち味があるのが素敵ですね。しなやかで掴み所のない女というところは共通しているのですが、それぞれ個性を持っていて魅力的です。

本作の見どころ ②ペンギン

素晴らしい造形。あまりにも素晴らしいデザイン。あまりにも。この「ペンギン」がいなければ、「GOTHAM」の世界の魅力は半減していたのではないでしょうかと言いたくなるほど、ジョーカーに負けず劣らず、むしろやや優勢なほどにシンボリックな存在です。彼自身のあの三拍子そろったビジュアルの薄汚さに加えて傘のデザインまでが強烈に可愛い!話すことは下世話でサイテーなんですけど、生い立ちまで描かれているのをみると嫌いになりきれない・・・。そして何と言っても「ペンギンの仲間達」いまだに高額のフィギュアが製造・販売され、コミコンでは毎年出会うほどの圧倒的なデザイン。まず街の地下水道でペンギンが繁殖しているという設定が最高ですよね。それだけでGOTHAMに行きたい。
ペンギンの報われない小物感がまた良いんです。ちゃんと人間らしい野心を持ったヴィランというところが。ペンギンもジョーカーもキャッツもこの後「フォーエバー」のリドラーもハービートゥーフェイスも(フリーズやアイビー、スケアクロウ達ごめんね!)、GOTHAMヴィラン達の良いところは彼らが、もちろんバットマン自身も、「ただの人間」というところなんですよね。特殊な異能力らしいものを持たず、小道具で戦うコスプレ集団に過ぎないのに、みんな圧倒的なカリスマ性があるところが最高にツボです。
中でもこのペンギンは悲惨な幼少期を引きずって大人になってしまった哀れなヴィランで、でも一切同情できない卑劣さと口汚さで、人間らしさがひときわ魅力的なキャラクターです。
さくらが個人的に大好きなのが彼のラストのセリフ・・・あまりにも好きで家で喉が渇いた時にパロディしていたら、親に本当に氷水出されて「本当はお茶がいい」と訂正する羽目になった恥ずかしい思い出もあります。

 

おわりに

改めて考えるとセリフが逐一おしゃれなんですよね。このバットマンシリーズは。ビジュアルの可愛さにすっかり目を奪われていましたが、さりげないセリフの一つ一つがしっかりキャラクターを際立たせていて、心に残り続けます。素晴らしいですね。
最後に、昨年夏に行ったDC展の衣裳をちらっと自慢しちゃいます。