ショーシャンクの空に〜最高のビールと共に〜
ビールはサッポロ黒ラベル派 さくらの映画レビューです。
今日は夜9時から放映される金曜ロードSHOWより「ショーシャンクの空に」をレビュー!
「ショーシャンクの空に」(1995) 日本公開日:1995/6/3 監督:フランク・ダラボン キャスト:モーガン・フリーマン ティム・ロビンス クランシー・ブラウン |
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あらすじ
ショーシャンク刑務所に、若き銀行の副頭取だったアンディ・デュフレーン(ティム・ロビンス)が、妻と間男を殺害した罪で入所してきた。最初は刑務所の「しきたり」にも逆らい孤立していたアンディだったが、刑務所内の古株で“調達係”のレッド(モーガン・フリーマン)は彼に他の受刑者達とは違う何かを感じていた。そんなアンディが入所した2年後のあるとき、アンディは監視役のハドレー主任(クランシー・ブラウン)が抱えていた遺産相続問題を解決する事の報酬として、受刑者仲間たちへのビールを獲得する。この一件を機に、アンディは刑務所職員からも受刑者仲間からも、一目置かれる存在になっていく・・・。
(ワーナーブラザーズ公式より)
見どころ ①熱い友情
名作映画として名高い本作。レッドとデュフレーンの硬い「友情」に乾杯したくなる映画です。
年齢も異なれば、身の上、階層、趣味も異なる二人。何かでものすごく意気投合するという訳でもなく、ただ掃き溜めのような刑務所内で互いに尊敬を払える唯一の友になっていく様、その関係が非常に美しく爽やかで気持ちがいいです。
個人的な主観ですが、レッドの印象は特に原作以上に魅力的な存在になっているように感じます。原作ではレッドから見るデュフレーンの魅力が染み出すように溢れていて非常に魅力的なんですが、映画では必然レッド自身も目ではなく対象として観客の前に現れます。想像のレッドとは異なりました。いい面で!モーガン・フリーマンの演じるレッドは物静かで聡明な空気、誰からも信頼が厚く、そして周りをよく見ているところが本当に魅力的です。原作でのレッドの素敵なところを濃度1.5倍で抽出した感じです。
原作「刑務所のリタ・ヘイワース」は映画とはまた別の魅力がふんだんに溢れた中編(!)小説です。キングの作品にしては色んな意味で読みやすく、とても素敵な作品なので、映画が好きな人は是非読んでみてください!(さくらはあまりに面白かったので父の本だったのですが友人に貸したっきり帰ってこなくなりました!)
本作の見どころ ②脱獄ミッション!
本作のすごいところはエンタメ要素が何重にも絡み合い、全てが機能して1つ芯の通ったストーリーになっているところではないでしょうか。友情、デュフレーンの刑務所でののし上がり方、嫌な主任との対決、そしてなんといっても”脱獄“!
厳戒態勢の刑務所から、なぜ彼は、どうやって彼は脱獄を成し遂げるのか?!そしてその時、友情は?
特にこの脱獄方法は初見に戻って何度も味わいたいと思うような華麗なものです。小さな伏線がなんともにくい演出!スリルもドラマもみっちり詰まった素晴らしいエンターテイメント映画です!
おわりに
金曜ロードSHOW!は最近古き良き名作映画をたくさん流してくださるように戻りましたね。さくらは昔あった日曜洋画劇場の枠が好きだったのですが、これはなくなり、次いで大好きだった映画天国の枠も無くなってしまい、”テレビで放映してたからなんとなく観る”ことで出会える映画というものが本当に減ってしまったなと寂しく思っていたので、最近の金ローの傾向が個人的にとっても嬉しいです。劇場には劇場の、地上波には地上波放送ならではの、衛生放送には衛星放送ならではの映画の魅力が溢れていると信じてやまないさくらなので、今日も金ローは吹き替えで楽しみます!