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イベントレポ

こども映画学校2021@福島県 天栄村 レポ④

東京に戻ってきました! さくらです。
先週の12月24日(金)から本日27日(月)まで、福島県天栄村にて「こども映画学校」が開催されています!
「こども映画学校」は、NPO法人こどもフイルムの活動の1つとして2012 年から開催されている3日間の映画制作ワークショップです。(こどもフイルムの活動についてはこちらの記事でまとめています。)
本日はこのこども映画学校2021@天栄村の最終日の模様をレポにてお伝えいたします!


こども映画学校(2021/12/27)

@天栄村

こども映画学校 3日目 撮影・編集・発表

8:00 撮影・編集・ポスター制作
こども映画学校3日目は編集とポスター制作!が本来のスケジュールですが、A班、B班は取りこぼしたカットの撮影におおわらわ。
A班は又しても雪の中の撮影に。

ラストシーンの撮影に熱がこもります。

B班もその頃ラストシーンを撮っていました。
屋上での印象的なラストを撮ると、A班よりも一足お先にポスター制作。の前に、作品のタイトルを考えます。

作品のテーマ、伝えたいメッセージを込めた素敵なタイトルが決まりました。
「自然を取り戻す勇者〜天栄村の物語〜」
とっても素敵です。

2日目のうちに撮りきっていたC班は早速ポスター制作!

作品を象徴する大きな木を画用紙一面に描きます。
そしてその様子を・・・

しっかり抑えているメイキングカメラ!
どんな瞬間も逃さない。見事な腕前です。

 

14:10 発表会

終わらない編集、できない書き出しに苦戦しながら、いよいよ各班制作作品の発表会です。
今回は各班あまりにもギリギリだったため、なんと上映テストなしのぶっつけ本番です。
上映会ではC班の子たちも「文化の森てんえい」に集結。こども映画学校に関わったみんなが一堂に会します。

各班ごとに制作したポスターを持って制作した映画の宣伝発表。制作してみて感じたことや作品の見どころについて発表してもらいました。

そして待ちに待った上映時間!どの班も緊張と興奮の瞬間です。

A班は天栄村の謎を解く旅に出るアドベンチャー映画
B班は未来都市天栄村を舞台とするちょっぴりSFファンタジーな作品
C班は心を揺さぶられる感動の物語 と、
今回も各班全く異なるとっても個性的な作品を見せてくれました。
3班三様でありながら、どの班も今回のテーマ”村の物語”のために、天栄村について、村のいいところ、そしてこれからの村のために今自分たちができることを、真剣に考え、自分たちで導き出したメッセージを作品にたっぷり詰めこんでいるのが伝わってきました。

制作した映画はこの後、福島こどものみらい映画祭で上映されます。

 

15:20 解散

使わせていた会場を現状復帰し、ついに生徒の皆さんとスタッフにお別れの時が来ました。
協力してくださった天栄村村長、天栄村村役場職員の皆様、生徒の皆さん、また福島県教育委員会ならびに福島こどものみらい映画祭実行委員会の皆さま、本当にありがとうございました。
また映画祭でお会いしましょう!

おわりに

映画学校は、こどもたちが自分たちだけで映画を制作するのではなく、プロと一緒に映画を作ります。生徒とスタッフがともに新たな発見をし、影響を受けあって成長できる場が映画学校です。プロの大人の仕事を間近で見ること、触れること、体験すること、それがこどもたちにとって、自分の将来や仕事、職業について考えるきっかけとなることを目指しています。つまり、映画学校の活動とは、映画を通じた「キャリア教育」です。

また、今回はどの班にとっても、こどもたちにとっては自分たちの生まれ育った「天栄村」について真剣に考え直すきっかけとなりました。決していいところばかりではないとしても、こどもたちにとってかけがえのないとっても大切な場所であるということが、こどもたちの優しさが、作品を観た人全員にしっかり届いたのではないでしょうか。ふるさとを見つめ直すこと、自分の気持ち・意見を深く掘り下げること、伝えたいことや自分たちの力に気づくきっかけ、全てこども映画学校の大切な意義です。

そしてもちろん、大人たちにとっても、こどもたちの様々な形での成長を見られるだけでなく、こどもたちとの触れ合いから新たな視点に気づくことや、新鮮な刺激を得る貴重な機会となっています。

こども映画学校の取り組みは、些細なきっかけ作りの集合です。その小さなきっかけの一滴が集まって、いずれ大海原となることを目指します。

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さて、今年2回開催された映画学校の作品は全て「福島こどものみらい映画祭」で上映されます。
また告知しますので続報をお待ちください。