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映画レビュー

「マスカレード・ナイト」〜騎士の走る夜〜

この作品はてっきりクリスマス〜年末に公開されると思っていたさくらです。
とはいえ本当は公開翌日に観に行きました!
さくらは小日向文世さんの食えない役が大好きなので、この「マスカレード〜」シリーズもとても楽しみにしていました。前作の華麗さをさらに超える「仮面舞踏会」という熱くならざるを得ない舞台に観る前から興奮冷めやらなかったです!
そんな「マスカレード・ナイト」のレビューを僭越ながらさくらがお届けします。
いつもどおりネタバレなしなのでまだ観てない方もご安心ください!


「マスカレード・ナイト」
日本公開日:2021/9/17
監督:鈴木雅之
キャスト:木村拓哉
長澤まさみ
小日向文世

 

あらすじ

舞台となるのはまたしても「ホテル・コルテシア東京」。大晦日のカウントダウン・パーティーに現れる殺人犯を捕まえるため、新田(木村拓哉)は再び“全てを疑う”潜入捜査官としてホテルのフロントに立つ。他方フロントクラークからコンシェルジュに抜擢された山岸(長澤まさみ)はホテルマンとして“お客様を信じる”ことで最上の時間の提供を心掛ける。2年の時を経ても、2人の考え方は相容れない。そこへ、次々と現れるパーティー招待客≒容疑者を演じる日本映画界を代表する豪華でクセ強めのキャスト陣。誰もが怪しく、謎は深まるばかり。(公式サイトより)

本作の見どころ ①豪華キャスト×キャラクターの魅力

前作のご紹介をしていないのでまずはここから見どころとしてご紹介したいです!邦画界を牽引する超豪華キャスト陣がさらにパワーアップして帰ってきました。本作の素晴らしいところはキャストが役にはまりまくっているところです。キャラクターの持つ個性が、ぴったりと役者にはまっていて映画の世界に強い説得力を与えています。
主演の木村拓哉さんは原作者 東野圭吾さんからも太鼓判を押されているそうですが、本当に「かっこいい」んです。本作は特にこの木村拓哉さん演じる「新田」をかっこよく撮ろうという気概を強く感じましたが、この我が強く強引でわがままででも仕事ができる信念のある男を嫌味なくそつなく「かっこいい」に持っていけるのはまさに木村拓哉さんしかいないのではないでしょうか。というか、木村拓哉さんの魅力がそんな迫力を持って語っているようにます。
そして長澤まさみさん演じる有能ホテルマン山岸。彼女もすごくかっこいい!長澤さんは「コンフィデンスマンJP」のようなはっちゃけた役から本作のようなシリアスな役所まで幅広く演じられていて、いつもその振り幅と演技力に驚かされます。本作の山岸は真面目すぎるほど真面目でしっかり者で、お客様のことを何よりも優先する優秀なホテルマン。彼女のプロ意識の高さに惚れ惚れしながら、何に対しても真剣な彼女が新田に振り回されるところには思わずにやにやしてしまいます。多くの方が感じたと思うのですが、予告の「またですか」「それはこちらのセリフです」には二人のキャラクターや関係性がまるまる観て取れてキュンときました。こっそり日常で使っていきたいと思っています。
小日向さん演じる能勢をはじめとし、関わる全てのキャラクターが見事に役者とはまっていて先の見えない展開にハラハラもドキドキも止まらないのが何と言っても本シリーズ最大の魅力なのではないでしょうか。

本作の見どころ ②衣装

今回のテーマは超一流ホテルで開かれる「マスカレードナイト」仮面舞踏会です。そこで本作ではたくさんの仮装衣装が見られるのですが…これがもうとっても眼福!画面の隅々まで可愛く美しい衣装がひしめいていて、ときめきとわくわくとにやつきが止まりませんでした!
さくらのお気に入りは博多華丸さんの仮装です。劇場でぜひチェックしてください。そして小日向さんの仮装後のある「仕草」がすごくキュンとしたので、こちらもぜひお見逃しなく!

本作の見どころ ③濃密なミステリー

満を辞して最後にご紹介する見どころはもちろんこれ。予想のつかない濃密なミステリー
東野圭吾さんのミステリーにまつわるジンクスを聞いて真剣に登場人物を追っていたのですが、犯人にはまんまと騙されました。少しずつ張り巡らされる伏線と犯人の手がかりに思わずのめり込んでしまいます。クライマックス次々と明かされる意外な事実に脳が痺れるほどの快感を得ました。追い詰められるホテルと警察のハラハラも、同時に追い詰めていくドキドキも、謎が解ける快感も、全てのクオリティが高くてひと時も目の離せない作品です。

終わりに

さて、本ブログのサブタイトル〜に括られる文言は「劇場」で「最後まで」観た方は分かってくださいますでしょうか?さくらは実はあそこがとってもお気に入りで、ついサブタイトルに入れてしまいました。「マスカレードナイト」というテーマと、二人の当てはめで、本編の終わりがより素敵に感じられました。最後の一瞬までワクワクできる作品で、劇場で観られてとても良かったです!
皆様もぜひ、ご鑑賞ください。